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真選組と私

第13章 私の愛する人


『ゴホゴホっ…』

口を抑えた手を見ると血がついている…
くっそ…毒が回ってきたか…

どうする…?毒を抜いてもらうことだって出来る…
でも、タイムリミットは1週間…
私にはあと5日しか残ってない…

どうするかって?





決まってるじゃない。





命と引換にしても守ってやるわよ。

『ここ…ね』

私はあいつらの所に来た。
返事を言いに。


歩けなくなるのも時間の問題ね…

痺れがだんだん広がってきてる…

この毒…地球のものじゃない…

指先をクナイで傷つける…

出てきた血を舐めてみる

『夜兎用の…毒ってことか…』

動けないことを悟られてはいけない…
何故かって?

最後は…いい人で終わりたいからよ…

まぁ、手紙を書いた時点でいい人ではないけど…


"大丈夫"

"何も怖くない"

"愛しき人を守るため"

"真選組を守るため"

私はそう言い聞かせると隊服を脱ぎ始末屋の服に着替えた。

私の始末屋の服は皆と違ってる。

それは…夜兎だからチャイナ服を着ている。

動きやすいからね。

傘を構えた。






『始末屋零参る…!』






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