第12章 変わらない約束
その夜牢屋では酷く悲しい小さな歌声が響いたことは誰も知らない…その歌が失恋の歌だなんて知る由もない。
その朝、私は牢屋から出してもらえた。
「土方さん…来てくれてありがとうございます。」
土「あぁ…これからどうするんだ?」
『春雨に戻ろうと思います。二度と地球には来ないので…安心してください。』
私はめいいっぱい笑顔で話した
土「…総悟は…?」
『…今までお世話になりました。これ渡しといてください。』
昨日ずっと書いていた手紙を渡すと私は走り出した
土「お、おい!」
このまま振り返れば戻れなくなりそうで…
総悟に会いたくなる…
この思いを必死に押し殺した…
神様…私はもう幸せを望みません…
だから…江戸のみんなに
"幸ありますように"