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トカゲと魔王と町おこし!

第1章 流されてトカゲの国?


靡く風。青い空。白い雲。
……そして。

「暑い!暑いよー」

僕はなんでこんな真夏に川岸の野球場に居るんだろう。
クラスメイトの練習試合観戦とはいえ、こんな炎天下に外にいること自体有り得ない。

「お、打った」

ボールがフィールドを転がっていく。
野球小僧達がけたたましく盛り上がる。
しかし、結果はアウト。

「惜しかったなー」

ランナー三塁2アウト。
試合は終盤戦。なかなか良い試合してると思う。

「チー厶もメンバー増えたな」
「ネットでも募集かけたからねー。いやあ、名マネージャー良い仕事してる!」
「村田くん」

後ろを振り向くとメガネがキラリと光るチームのマネージャーの村田健くんが立っていた。
それはもう自慢げに。嬉しそうに。誇らしそうに。
すると、村田くんは次のバッターを指差して大きな声を上げる。

「お、次々!見て見て!」
「お!有利だ!」

バッターには僕のクラスメイトである渋谷有利が立っていた。
そう、有利はこんなクソ暑い中真剣にピッチャーに向き合う。

「打てるかなー。点差縮めないとだからここは正念場だなー」
「だねー。今日の試合相手は県大会出場チームだから有利も気合入ってたな」
「打てー!あと二点だぞー!ここで打たなきゃ男が廃るぞー!」
「有利頑張れー!打てー!」

村田くんと僕は終盤ってのもあって精一杯の声援を送る。
有利はバッティング姿勢に移り前をしっかり見つめる。
ピッチャーが投げる。そして……。
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