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揺れる想い

第1章 学校一のイケメン


「私、告白してくる!」
今日、決心した。彼に告白するって。
「・・・マジで?」
決心を打ち明けたら友達の由美が目を丸くして言った。
「うん」
「いや、でも・・・さぁ」
少し言葉を濁した。
「いいじゃん!頑張りなよ!」
もう一人の友達、あかりが笑顔で応援してくれた。
「ていうか、唯引っ込み思案なのにどうしたの急に」
由美が不思議そうに聞いてきた。
「うーん、なんとなく?」
「何それ」
言おうって思ったから…。ただ、なんとなく。

「唯が降矢って奴と付き合えるわけないだろ」

その時後ろから声が聞こえた。
幼馴染の加藤洸だった。洸君とは小学校の頃からずっと一緒だった。腐れ縁って奴。
「だいたい、釣り合わないっつーの」
「洸君…ひどっ!!確かに釣りあわないかもだけど、恋愛は自由じゃん!」
洸君は昔から意地悪だ。
「…いいもん、いってくるもん!」
何よ!いいもん!言ってくるもん!ちゃんと伝える!
私は、降矢君を探しに教室に出た。


 +*+*+*+*+*+*+*+*+

「…なんだよアイツ。どうせ無理だろーが。バカか?」
「「バカはお前だよ!」」
由美とあかりが同時に言った。
「は…」
「あんたも、意地張ってないで素直になりなよ」
「本当に降矢君と付き合うかもよ?」
そんなの…あるわけないっつーの。

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