白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第16章 蝶を繫ぐ細い糸
『研磨?』
「クロが…倒れてる…
すごい熱で…動けないんだって」
おれの言葉に
姫凪の目が揺れる
『…知らない…よ…。』
「電話もLINEも出来ないくらいだって
さっき行ったらグッタリしてて
死にかけてた」
『興味ないよ、クロ…なんか……』
嘘ばっかり
一気に心配そうな顔になってるよ?
そして、ちょっとホッとしてる
連絡無かったのが
避けられてたわけじゃないのが
嬉しいのかな?
ヤッパリ分かりやすいね
姫凪は。