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白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]

第15章 華は蝶を欺き涙で地を濡らす


胸が張り裂けそうに痛い
涙はまだ瞼の裏で止まってるけど

あと一言で落ちるだろうなァ

なんて言おう
ゴメン?
違う?
本当は…?

何言っても

「姫凪………」
 
『なに?クロ?』

お前の閉じた心には
届きそうにねぇな…

「なんもねぇよ」

俯いた俺の目から
涙が落ちる

同時に空も泣き出した

「風邪引いてるクセに
突っ立ってンな
行けよ………」

ペチャリと寝ていく
頭を掻いて背中を押した   
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