第13章 蝶を誘う華

「どこ行くんだ？
孤爪のトコ
それとも……
黒尾くんのトコか？」

ニヤリと笑うと
揺れる大きな目

初めて見た時は
処女臭くて
ガキ丸出しだったのに

色気ヤベェ。　

超絶美味そう！

『木兎には関係ないよ
退いてってば』

「言ったろ？食いてぇって
ちびっこナイトも
俺の天敵の大魔王様も
居ねぇし
俺に食べられろよ？な？」　

小さい身体を包み込む様に
抱き締めて
そのまま暗い道に
引き摺りこむ