第10章 華は散り蝶は翔び立つ

研磨相手に
ヤキモチとか
クソかっこ悪ぃからな。

〈わ、わ、私、も！
鉄朗とイチャつきたいよ！
連絡待ってるね！
研磨にはチョット遅れるって
LINEしとく！〉

「おー、頼む！
スグ、だから
待ってて？な？」

そうだ。スグ。
速攻で削除させて
姫凪をいっぱい
抱き締めんだ。

うん、そうしよ。

沈んでた気持ちが
少しだけ浮き上がった気がした