白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第8章 その華の毒に蝶は甘く酔う
「姫凪…起きて?
暗くなる前に帰ろう……?」
姫凪の肩を揺らすと
『研磨…おはよ…』
ふわりと甘い声
「おはよ…大丈夫…起きられる…?」
『うん、寝てたし平気…
練習お疲れ様…クロは?』
「…帰った…今日は…
おれと二人だよ」
『そっか。ね?研磨、起こして?』
姫凪が少し残念そうに笑い
おれに手を伸ばす
その手を握って引き寄せ
「姫凪…おはよ…
寝起きも…可愛い………好き」
猫なで声でジャレついて
軽く唇を合わせる