第36章 華と蝶と満ちる月ー華蝶番外編ー

『赤葦くん…ありが…』

「姫凪さんの気分が
すこしでも晴れたら良いですよ
だから…」

ニコリと爽やか笑った赤葦くんが

「（ご褒美は今度時間がある時に
タップリとお願いします）」

カプリと耳に噛みつきながら
爽やかとは程遠い
イタズラな笑みに変えて
コッソリ耳の奥をイジメてくる

『ちょ！赤葦くん！
なに言ってんの！？』

「上手い飯作って下さいって
言ってるだけですけど？
何想像したんです？
これだからエロ姫凪さんは…」

こンの生意気小僧！！

『絶対作りませんー！
差し入れで我慢しなさい！』

「はい、そうします。
待ってますから、ね？
それは俺も木兎さんも
ついでに孤爪も
そして…黒尾さんも、ね。
じゃあ行ってきます、姫凪さん」

ホント…生意気なんだから。