白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第36章 華と蝶と満ちる月ー華蝶番外編ー
「…木兎さん、行きましょう?
これ以上居たら遅刻しますから」
赤葦の声にやり過ごせたと
ホッとして気を緩めた私の耳に
「(いつでも電話良いですよ)」
小さな声が届く
「(俺に隠し事なんか
出来るわけないでしょう?
いつでも掛けておいで?)」
呆れた顔をしつつも
優しい口調で耳打ち
「木兎さん、今回は
烏野も来ますよ」
「おー!我が弟子と
ツッキーと…後は…」
「行けば思い出しますよ
今回も勝率トップで
終わるんでしょう?
アップは大事ですよ」
「おー!そうだな!!
じゃあな!姫凪!
差し入れくらいは来れンだろ?!
待ってるからなー!」
光太郎の目を私から逸らさせる