第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる

『そんな事言いながら
止まってない
保たす気ない、、じゃんっ』

「とまんねぇ、もん
お前も腰浮いてる、し！」

鼻先を擦り合って
ハハッと短く笑い
保たせなくても
次は消えない事を
確認し合うかのように
口付けを交わし
交わるお互いの身体を味わう

『鉄朗…』

「姫凪…」

「『幸せ』」

しっかり合わせたのは
目だけじゃない声だけじゃない
呼吸も心臓の音も
全部全部一つになった様に

俺と姫凪は
互いの身体を味わい尽くす

腰を揺らし
肌をぶつけ合い
泡立つ愛液を掻き混ぜては
跳ね上げる

喘ぎ声をお互いの喉へ
赤い華を互い肌へ

全てを刻み込む様に
何度も何度も心を重ね合った