白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第34章 ここで咲く意味を見出す笑み
別に取り立てて話す事なんかない
木兎さんにも言った様に
痛ぶりたいわけでもない
ただ黒尾さんに
分からせたかった
咲きたくても
咲けない華が
咲く事を断たれた華が
どんな想いで華と蝶を見てるか
「…分かった。
俺も姫凪の事は心配だしな…
チャント話したら
連絡して来い。
こっちもなんとかしとくから」
「よろしくお願いします
…さてと。
黒尾さん、何か飲みますか?」
愛されてる事すら気付かない
この華に…
「いや…要らねぇ…」
「紅茶とかどうです?
俺の淹れる紅茶とか
初めてでしょう?」
突き付けるのは俺の役目だから