第34章 ここで咲く意味を見出す笑み

はぁ…。
不自然な程、静かで嫌になる。

最近やたらため息が増えてるな…

いや、俺だけの話なら
良かったんですがね？

梟谷排球部では最近
非常に面倒くさい事になってまして…

と、言うのも。
うちの大将が
すこぶるショボクレ具合なんです

「赤葦ー…
姫凪ロス…！
全然来ねぇってなに！？
警戒されてんのか！？
姫凪に会いてぇ！
音駒行く！？」

「駄目ですよ。
黒尾さんと姫凪さんが
上手く行くまでは
あまり刺激しないようにって
決まったでしょう」

理由は言わずもがな。