白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第33章 蝶の為に華は咲く(研磨)
宮城から帰って来てしばらく
姫凪の様子がおかしかった
ソワソワしたり妙に積極的だったり。
だから
「姫凪、時間ある?」
コッソリ呼び出したんだ
それは動物園を楽しんで
姫凪をクロと送ったあと
電話を掛けて。
姫凪の家に行っても良かったけど
あの部屋に入ったら
おれだって男だから
色々思い出しちゃって
血が騒いじゃう
ほら、ネコは肉食だから、ね。
無難に人気の少ない公園とかにした
ブランコに揺れて携帯を弄ってると
『研磨、どうしたの?』
トコトコ歩いて来る小さい影