白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
「何あんの?」
『イチゴとバナナ、かな?
オレンジはお母さんが
食べちゃってたとおもう
ね?イチゴにしない?
イチゴなら私も食べる』
「相変わらず好きだなイチゴ
じゃあ、それで」
ここだけ切り取ったらカレカノじゃね?
なんて思って浮かれてしまう自分が
なんだか恥ずかしくなって
「皿だしとくぞー」
見慣れた食器棚から
器を出してテーブルに置き
フォークを二本持って
リビングに戻る
適当に置いてある雑誌の中に
「月バリ?」
見覚えのある表紙があった