第31章 華は枯れない

笑ったまま手を振って
笑ったまま別の道へ歩き

そして、ほんの少しだけ
俺は泣いた

勘違いすんなよ？
悲しいんじゃないから

俺はお前の止まる華に
なれなかった

後悔なんてない
やれるだけやった

ただ、ほんの少しだけ

空いた隣が寒いだけ

すぐに慣れる
だから気にすんな

お前が止まらなくても
俺は枯れない

いつでも笑って咲いててやるから

お前が自分を責めたりしない様に
俺を思って泣かない様に