白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第31章 華は枯れない
「こんにちは」
インターホンは押さず
声を殺してリビングに入って来る赤葦
両手には食材やら
お菓子やら飲み物やら
「パーティかよ!」
「買ってこいって言ったくせに…」
「弁当とかで良かったのに
作んの面倒だろー」
普通の会話を交わしながらも
赤葦の空気は張り詰めてる
いつ、何を言われても良いように
身構えてるって所かな?
「俺が作りますよ。
弁当は冷めたら美味くないでしょう」
食材を仕舞いながらも
背中は俺を警戒してる