白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
でも、もしあの事を気にして、なら…
『いつまでも昔の事で
自分を責めないでよクロ
もう忘れよ?ね?
私の事も……』
またイチから…とか…
〈それは俺の匙加減デス
責める責めないも俺の勝手だし
忘れる時ゃ
勝手に忘れるよ
そこは突っ込んでくんな〉
駄目だよね…
いくらなんでも身勝手過ぎるよね
『だよね…何言ってんだろ…』
私にした事なんか
忘れて欲しい気にしないでって
思ってたけど
鉄朗が私にした事を忘れても
私が鉄朗にした事が
消えるわけないじゃない
何を都合のいい事を
考えてたんだろう