白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
必死で笑う自分の顔が
近くの鏡に映る
…電話越しで良かった
こんな情けない顔見られたら
大変だよ。
下がりきった眉毛
今にも泣きそうな顔から目を逸らし
『ゴメンね、ヤッパリ…』
ポツリと呟く
切るべきだよね?
萎んで力を失くした羽根が
〈ったく。
暇人に感謝しろよ?
付き合ってやるよ、お話。
たまには良いよな…〉
『うん!
ねぇ?そっちで何か
楽しい事あった?』
鉄朗の言葉で
いとも簡単にパタパタと
動き始める