白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
「腹いっぱい!
もう食えねぇ!」
「『でしょうね…』」
いつもの事ながら軽く引く量を
平らげた光太郎がお腹を擦る
「だから揃えんなって!」
膨れる光太郎を宥めながら
店を出て
「じゃあ、俺はこれで。
木兎さん明日も朝練はあるんで
遅れないように。
姫凪さんケツ叩いて
送り出して下さいね」
赤葦くんと別れ
光太郎の家への道を歩く
『いつも思うけど
アッサリしてるよね
赤葦くんて。
光太郎だったら
まだ遊ぶって
駄々こねる所だよね
淡泊過ぎて
たまに楽しくないんじゃないかって
思うよねー』