白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第7章 蝶との初舞
でも、躱せたなんて
気のせいだった
俺はこの時
もう既に
お前に夢中だったんだ
その綺麗な身体を
絡めとる機会を
無意識に探してた
その機会は
以外と早く訪れた
冬の気配も色濃くなって来ても
俺と姫凪の
関係は温まることも
冷める事もないまま
日々は過ぎていた
あの日以来
何度も告白されるものの
それはあの日の真剣なものとは
少し違う気がして
このまま友達に戻れる様な
気さえしてたんだ
俺もそれを望んでる
はずだったんだ