白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第29章 華を蝕む闇
「じゃあ、頂きます」
「良かった
待ってるわね」
この人は親父に気にいられたくて
紅茶を淹れるのは上手い
この人が貰ってくる紅茶も
いつも質の良い物だし
どうせ予定はなくなった
飲むくらいならと
身なりを整えリビングに向かった
テーブルには
既にティーコージーで覆われた
母のお気に入りだった
ティーポット
紅茶の色がよく映える様に
選ばられたカップが2つ。
よく母に飲ませて貰ったな、と
少し思い出に浸る
「どうぞ?席について
お茶菓子もいただきましょう?」
「はい」