白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
「ハハッ!
色気ついた声出すなァ
チビ姫〜」
色っぽいし唆るっちゃ
唆るけど
それでどうにかなるほど
お猿サンでもない
なんだ。重ねても
チャント線引き出来て大人〜!とか
下手に調子こくのが
「あ…あの…」
俺の悪い癖。
ナナの目から
敵意が消えて
懐かしむ様な
憂う様な
そんな目に変わる
敵意が消えんのはヨシとして
その目、なんだ?
映ってんのは俺でも
見てんのは俺じゃないよなァ?
スゥッと冷めていくのに
混乱する俺の頭の中。