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白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
すると
ポケットの中の携帯が
規則正しく振動を繰り返し始めた
「…うそ、だろ?
テレパシー?」
ディスプレイには
姫凪の名前
「もしもし?どうしたんですかァ?」
浮き上がる心を
必死に隠して
すました声で電話に出る
〈あ、クロ?今大丈夫?〉
耳に届く甘い声に
キュンとしてばかりは居られない
「どうしたんだよ?
木兎は?」
昨日を踏まえて
少し探りを入れる
〈あ…うん…
今日は居ない…の
一人だよ〉
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