白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
それと同時に香り立つ食べ物の匂い
「『食欲ない』」
さっきのアイスの余韻を壊したくない
「だめ!お前らテンション低いんだよ!
食え!食って遊ぶぞー!」
ドサッと置かれた袋から漂う
肉が焼けた匂い。
うわー…こんな時間にコレ?
眉間にシワの寄る
俺と姫凪さんを見て
「仲良くなんか食ってたみたいだけどー
俺は食ってねぇしー」
まさかの反撃。
どこまでカン鋭いんですか?
それとも、気付かれる程
姫凪さんが俺を意識してくれたのか?