白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
残りのアイスは
約束通り普通に食べた
何気ない会話の端々に
木兎さんがチラつくけど
笑う姫凪さんを見てたら
「笑えてよかったですね」
素直に出てくるこの言葉
『うん………』
「木兎さんは凄いですね
羨ましい…」
ライバルなハズなのに
敵意だって湧くハズなのに
湧いた端から融かされる気がする
『赤葦くん…』
「たっだいまー!
赤葦も姫凪も食えー!」
姫凪さんが何か言おうとした声に
重なり大きな音と
大きな声がリビングに響いた