白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
「はぁ…」
わざとらしく吐いた息は
近付いて欲しいサイン
『赤葦くん…?』
「なんですか?」
少し膨れた顔は
触って欲しいサイン
『なんか…泣きそう…?
もしかして何かあったの?!』
「…何もないですよ」
顔を背けて
素っ気ないフリをするのは
俺の望み通りに
近付いて頬に触れてくれる
姫凪さんに抱いた
ドキドキに
気づいて欲しいサイン
本当に子供ぽいったらないですね
いい加減ガキ過ぎて嫌われてしまわないか
不安になりますよ