白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
『赤葦くんもウォータースライダー派?』
「ジャグジーよりは」
堂々と構えるウォータースライドへ
向かいながら
早く行こうと急かす
別にどこでも良かったけど
笑う声に反比例して
眉の下がる顔を
見せるわけにはいかないでしょう?
水飛沫に塗れたら
もしも落ちても誤魔化せるでしょう?
なにを?悔し涙を、です。
「おい!待て!赤葦ー!
俺、一番がいいー!」
『ちょ!木兎!走ったらダメ!
怒られ…る…行っちゃったよ…』