白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
身体より心が欲しいはずです。
心臓に置いた指から
姫凪さんの鼓動が伝わる
ふわふわした胸の感触に
少し気持ちが浮つくけど
目に映る赤い痕に
その先への想いは
何とか止まる。
その赤は
心を繋ぐ為に藻掻いて
残した傷跡。
孤爪の気持ちは
きっと俺の気持ち
嬉しくないけど
きっとアイツも
「きっとココに居たいだけですよ
身体なんか無くても
アナタを本当に好きなら
身体が離れてもココに
居るなら笑えますよ
俺なら、きっと
幸せだと笑います」
同じ想いです。