白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
「身体で繋ぎとめる関係を
孤爪は望んでいるんですか?
孤爪が欲しいのは
本当にソレですか?」
赤々と
重なる様に付けられた
キスマーク
孤爪の爪痕に
そっと触れると
チリッと熱くなる心。
俺も、と思わずにいられない。
身体?と、思いますか?
さすがにそんな気分じゃない。
『赤葦くん?』
孤爪が本当に欲しい物は
きっと俺と同じ。
「孤爪が本当に欲しかったのは
ここじゃないんですか?
刻みたかったのはコレじゃなくて
絆じゃないんですか?」