白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
逃げて行く男を追う趣味はなし。
「待ちましたか?」
振り返り呆ける姫凪さんに
声をかけた
『えっと…一人?』
ヤッパリそうなりますよね
「はい、そうです」
『木兎は?』
予想はしていたけど
二人は嫌がるかな?
「逢いたかったですか?」
『なんかニコイチ感があったので…』
嫌がったら呼ぶつもりだったけど
今日はアナタと二人で居たい
「まぁ、いつもは、ね」
だってその元気のない声は
二人きりに
戸惑ってるだけじゃないでしょう?