白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第23章 空に舞い上がる蝶
「このまま抱いたら
お前は黒尾くんと孤爪に
また引け目感じるだろ?」
木兎は私の拒否を
聞き入れず
ユックリ諭すように話す
ただ慰めてるだけじゃない
「翔び立って来い
受け入れる
抱き締める
何があっても
側に居る
一人になんかしねぇから
俺一人じゃ頼りねぇなら
赤葦だって
他のツレだって
全部全部で護るから…
泣かされてんなよ…姫凪」
立てと言ってる
力になるから
自分の力で立てって…
甘やかすんじゃない
背中を押すって
言ってる…んだよね…