白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第23章 空に舞い上がる蝶
ふわりと重なる唇
『ん…木……と』
「優しくしてんだろ?
怖くねぇだろ?
気持ちよくなれ姫凪
甘いのやるよ…
涙消してやる…泣くな…
お前が泣くと辛ぇ…」
ヤメテと言えばきっと
止まる唇を
私は何度も受け入れる
なんでよ…木兎…
「姫凪…
約束破ってゴメンな…
でも…嫌だ…お前が…傷付いて
泣かされて…
なんで…だよ。
泣くなよ…俺が守るから
絶対泣かせねぇから…
姫凪…笑って…」
なんで抵抗させてくれないの…
受け入れたくなるのは
なんでよ…。