白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第19章 ふわりココロに止まる蝶
〈赤葦くん?〉
戸惑った様な声に
「俺、忙しいんです
何警戒してるか知りませんけど
返す気があるなら
サッサと来たらどうですか?
二人きりになりたくないなら
今だって言ってるんです」
慌てて冷たく返すと
〈あぁ…うん…
二人きりじゃないなら…うん。行く。
その代わり駅からの道が
分からないから
近くまで迎えに来て貰えるかな?〉
少し考えた後
姫凪さんが応える。
「はい……じゃあ
駅に着いたら連絡下さい」
そう言って電話を切る
俺の頭の中は
期待と不審で更に
グチャグチャだ。