第16章 あなたに
土方「今はねえよ!?」
総司「『今は』って事は今後はあるんだ土方さん」
土方「うるせえ!言葉の綾だ!」
萩「良かったね千鶴。いつかは土方さんの子供産めるよ」
千鶴「・・・はい。いつか土方さんとの子供欲しいです」
土方「お、俺は部屋に戻る。皆はここでゆっくりしてろ!!」
平助「あっ逃げた」
近藤「今度はトシの子供楽しみしよう」
左之「俺たちも部屋の戻るはゆっくり休みな」
新八「またな総真、司彩」
皆が部屋から去っていき親子4人になった
総真と司彩はすやすや眠っている
萩「総司、私と出会ってくれてありがとう
可愛い子供に出会えたのは総司のおかげだよ
小さい頃に家族がバラバラになって記憶を無くして・・・
それでも総司に出会えた」
総司「うん。僕も萩ちゃんと出会えて良かったよ」
萩「今度は皆で桜を見に行こう。」
総司「僕と萩の思い出の桜」
萩「そう。そこからあなたとの物語が始まった」
総真「父様-、母様ー!」
司彩「花びらが落ちてくるー」
きゃきゃっと舞い散る花びらを追いかける2人
萩「走ると転ぶよー」
総司「まったく誰に似たのかな」
クスクス笑いながら二人をみる
総真「さあ、かかってこーい」
司彩「負けないよー総真」
いつの間にか花びらを追いかけるのをやめて木の棒で遊んでいる
総真「てぇーい!」
司彩「遅ーい。隙だらけだよ」
総真「わぁ!司彩ちょっとは手加減してよ」
総司「総真、男なら女に負けちゃいけないよ?」
司彩「あー父様いけないんだよ。『男なら』とか『女に』とか言っちゃ」
総司「そうだね、ごめんごめん
でも、女の子を守れるように強くなるんだよ」
総真「うん!」
萩「皆ーごはんにしよう」
総真、司彩「はーーい」
ザアッと風が吹き桜が舞い散る
あの時あなたと出会った桜の下
ここからあなたとの物語が始まった
今度は4人で新たな物語を紡いでいこう
いつかこの命が尽きたとしても
また、あなたに逢いたい
完