第9章 潜入調査
島原へ着き千の知り合いの君菊に着付けをしてもらう
千「萩ちゃんきれーい!千鶴ちゃんも可愛い!2人とも良く似合ってるよ」
萩の着物は赤地に桜の花びら模様があり帯は蒼地の波模様が付いている。長い黒髪は襟足の髪を少し残し結い上げ簪を挿し纏め上げている
千鶴も同様に着物を着せてもらい紅をさして着替えが完了した
千「沖田さん、もう入ってもいいですよ」
千に呼ばれ総司が部屋に入ってくる
総司「思ったとおり良く似合ってるよ」
にっこり微笑み
総司「脱がせたくなる・・・」
総司は腰に腕を回し引き寄せると耳元で囁く
萩「えっ///」
萩「もう!なに言ってるの、土方さんに邪魔しちゃダメって言われたでしょ?」
赤くなった顔で上目使いに総司を睨む萩にクスクス笑いながら
総司「仕方ないなぁ、それじゃあ口づけで我慢するよ」
腰に腕を回したままもう片方の手で顎を持ち上げ顔を近づけて来た
萩「わぁ!ちょ、待って今はダメだってば紅が落ちちゃう」
慌てて総司の口を押え止める
総司「”今は”ってことは潜入調査が終わればいいんだ?」
総司「ちゃちゃっと終わらして帰ろうね?楽しみだな~🎵」
口元に黒い笑みを浮かべる
千「2人ともいつまでいちゃついてるの?私たちもいるのよ」
ふと見ると笑いながら怒る千の向こうに赤い顔をして俯く千鶴がいる
萩「ごめんなさい//えーと、それじゃあ千鶴は君菊さんと一緒にお座敷に行ってね。私は適当にお座敷を回って行くから」
千鶴「はい!頑張ります」
君菊「大丈夫どすえ、ニコニコ笑ってお酌しておくれやす」
君菊は千鶴を連れてお座敷へと向かう
萩「総司、私も行って来るね」
そっと近づき軽く頬に口づけを落とす
萩「ふふっ、紅が付いちゃったね。女除けだよ」
一瞬目を見開き驚いていたが笑みを浮かべた
総司「僕は萩ちゃん以外興味ないよ。萩ちゃんこそ浮気しちゃダメだよ?」
萩「うん!大丈夫だよ。私も総司以外興味ないから」
千「はぁー・・・仲いいわね」
萩「あっ、ごめん//あの・・行って来ます」
総司「うん!行ってらっしゃい🎵」
ニコニコして総司は手を振り見送る