第7章 池田屋事件
萩は総司の前に立ちはだかり風間を見据えると顕明連を一度鞘に戻し居合いの体勢にはいる
総司「・・萩ちゃん・・ダメだ」
土方「萩止めろ!」
風間「まだ俺と戦う気か?」
萩「総司は殺させないって言ったでしょ?それに、貴方の妻になるつもりも無い!!」
そう言うと萩は素早く鞘から顕明連を引き抜き風間に斬りかかる
キィィンと刀が鳴り響く
一「速い!!」
間を置かずに今度は突きを繰り出す
土方「なっ!三段突きだと!?」
一、土方が驚くなか、休みなく斬りかかる剣が風間の腕を斬った
風間「ツッッ!調子にのるな!」
風間は叫ぶと髪が白銀に瞳は黄金に変わっていく
上段から降り下ろされた刀が萩の頬を傷付ける
風間「俺に本気を出させるとはな」
土、一、総「なっっ!!!!」
萩「退きなさい、風間!!」
風間に同調するかように萩の瞳も黄金に、一つにくくっている長い黒髪は白銀へ変わって行く
風間「ほぉ。貴様も変化するか、面白い!」
口元に微笑を浮かべ風間が刀を構えた
?「風間。ここにもう用はない、退くぞ」
萩たちの前に現れた人物が風間に声をかける
萩「・・・天霧、貴方も風間と一緒にいたのね」
天霧「申し訳ない、雪村の姫。今日の所は風間を連れ帰る。
私は無駄な戦いはしない」
チッと舌打ちをし
風間「今度は貴様も連れ帰る。楽しみにしていろ」
風間は刀を納め天霧と共に姿を消した
萩「総司、大丈夫?」
急いで傍に駆け寄り手を握る
総司「萩ちゃん・・」
土方「・・・萩。その姿は・・・」
萩「えっ!」
自分の長い髪が白銀になっていることに気付いた
スッーと髪が元の黒髪に戻る
萩「・・・これは鬼本来の姿です。力を解放すると変化をするみたいです・・・私もはじめてこの姿になりました」
萩「風間の力につられたんでしょか?」
土方「そうか・・・」
考え込む土方に一が声をかける
一「土方副長・・早く総司の手当てを」
土方「わかった。おい!誰か総司を運ぶのを手伝ってくれ!」
こうして
隊士1名死亡、総司と平助が重症を負い池田屋事件は終息した