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薄桜鬼 あなたに逢いたい 

第5章 あなたの声


土方「始め」

土方の合図で試合が始まる今度は萩から仕掛ける

上段から下に向けて斬りわざと斎藤に隙をみせる。すると萩が狙ったとおりに斎藤は居合を放つ

かかった!居合をしゃがんで躱し素早く足払いをかけて倒し喉元に木刀を突き付ける

萩「私の勝ちです。それでは最後に沖田さん」

振り返り微笑む

萩「手合わせよろしくお願いします」

ずば抜けて強いはずだから気合を入れないとね

はぁーっと息を吐き表情を変え中段に構える

沖田「やっと僕の出番だね。じゃあ、行くよ」

上段から素早く振り下ろす。萩は木刀を軽く叩き軌道を変え下段から斬り上げるが沖田も軽く躱す

沖田が様々な角度から打ち込んでくる木刀を萩は腰を軸に回転しながらすべてを避け腹部を一突きした

沖田「つっ!」

沖田は声を上げ距離をとる

土方「総司の奴にあてるとはなかなか使えるな」

沖田は面白そうに笑いながら

沖田「やるね萩ちゃん。じゃあ、これは避けれるかな?」

顔は笑っているのに眼の奥は笑っていない

沖田は剣先を少し下げ、前のめりに構えた。

土方「総司!!やめろ殺す気か」

足を一歩踏み出すと同時に素早く突く

三段付きだ!!・・・なんだろう懐かしいな

口元に笑みを浮かべて萩は避ける

萩「隙だらけだよ?」

萩は一気に間合いを詰め右足を深く踏み込み左手で沖田の右肘を包むようにして上腕部を顔面の中心に向かって下から上に突き上げた

沖田「うっっ!!」

後方上方に体が崩され体が反転して倒れる

土&斎&藤&永&原『『『なっっ』』』

萩「三段付きは避けられると隙だらけになるって、あの時に言ったでしょ?」

沖田「あの時って・・いつ?僕萩ちゃんに逢ったことある?」

萩の言葉に起き上がりながら沖田が聞き返す

萩「あれ・・あの時?・・いつだっけ・・桜の木が・・・」

沖田「・・・桜の木?」

ズキッ!!頭を抱えうずくまる

桜・・手合わせ・・三段付き・・守る?・・

・・・ひめちゃん・・・

ひめって私のこと?

・・・僕が必ず守ってあげるよ・・・

この声は・・・そうだこの声は惣次郎だ

・・あなたの・・あなたの声が聞こえる・・
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