第4章 私のなまえ
ひめ「惣二郎ならいけると思ったのになー」
惣二郎「ひめちゃん。何がいけると思ったの?」
ひめ「あのね私の結婚相手には条件があるの・・・それはね私を倒せる人なの」
ひめ「18歳までに私を倒す人がいなかったら・・・父様が決めた許婚と結婚しなきゃいけないの」
ひめ「一度だけその人にあったことがあるんけど・・・あの人は嫌だ」
黙って聞いていた惣二郎は微笑んで答えた
惣二郎「大丈夫だよ。僕がひめちゃんよりも強くなってそいつから守ってあげるよ」
ひめ「ほんとうに!」
ひめは満開の桜のような笑顔を咲かせる
惣二郎「僕はだれよりも強くなるよ、だから少しだけ待ってて」
ひめ「・・・惣次郎」
惣次郎「ひめちゃん。僕が必ず守ってあげるからね」
ひめ「・・・うん。ありがとう約束だよ」
惣二郎はそっと近づきひめの頬を包み込み口づけをおとす
何が起きたのかわからず惣二郎を見つめていたひめが頬を染める
惣二郎「約束の印だよ」
にこにこ微笑んでひめの頬をなでる
侍女「ひめ様ー!ひめ様どちらにおいでですかー」
ひめ「ごめんね呼んでるみたい・・・」
惣次郎「それじゃひめちゃん。また明日」
ひめ「あっ待って!なまえを・・・」
惣次郎「僕のなまえ?知ってるでしょ」
ひめ「違うよ、私のなまえ・・・」
惣次郎「『ひめ』ちゃんでしょ?」
ひめ「『ひめ』はなまえじゃないよ。私のなまえは・・・」
ひめ「私のなまえは萩だよ」