第1章 壱ノ華
自由になった手で額の汗を拭い、足のベルトも取る。
疼く秘部を足をこすり合わせて我慢し、身なりを整える。上がった息は妖しく漏れ、ジルに寄る。
『この火照りはいつ……おさまりまふか…。』
「そうですね、貴女が達したらおさまると思いますよ。」
『……?
たっする…??
何をすれば、たっするのですか…?』
「ほんとに、処女でしたか。
では、レオ、後は任せました。
ほかの方も今日は解散、と言うことで、よろしいですか?
報告内容により、試験の合否を決めましょう。」
構わない、といったように男性達が出ていく。
そんな中レオは1人、胸を高鳴らせていた。今、こんなにも綺麗に乱れている彼女を、どう自分の色に染めていくか…。
「では、レオ。
今夜はここで、どうぞ。
何でしたら、そこにある小瓶も差し上げますよ。」
「ははっ、そりゃ、どーも。」
2人きりになると僕の吐息だけが響いている。
まだ、まだ意識がある。ぼーとする中にしっかりと自分がいる事の安心感に浸り、壁に寄り掛かる。