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藍の花

第1章 壱ノ華




ある日の丁度お昼時。
掲示板に貼ってある一枚の紙を見ようと人混みが出来ていた。

お昼を食べ終え、広場に行くと掲示板の前に普段は無い人混みが出来ていて、その中に唯一の友人を見つけた。
近寄りたくないな…。と内心思いながらも友人の元へ行き、声を掛ける。


『またプリンセス情報?』

「あ、ハルカ、珍しいな興味あるの?」

『いや、プリンセス選び依頼じゃない、こんな騒ぎ。
そりゃ、気になるわ。』


確かに…。とくすくす笑う彼女は友人のマリアだ。
見ての通り、こういった情報には目がない女の子。

そして、そんなマリアが目を輝かせながら掲示板を指で示しながら、大きい声でいう。


「これは、ハルカにしか出来ないと思うの!」


そんなマリアに驚きながらも、掲示板に目を向ける。



✱ ✱ ✱ ✱ ✱


この度はウィスタリア城で執事として働いて貰える方をお探ししています。内容と条件は以下の通りです。


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次期国王候補、プリンセスの身の周りの世話、その他の雑務 等。

・条件
出来れば男性。
女性でも可。
住み込み。

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場合によって異なるが、それなりの額をお渡しします。


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