With Live Planet _この星で生きる_
第6章 平和は終わる
それから幾日も立ち、ウリさんとの気まずさも減った平和な1日を過ごしていた。
「3勝2敗だから、今日こそ2連勝するぞ!」
私が愛銃となりつつある、【ビーナス・ベラコッタ】を今日も構える。
隣にはガブリエルさんは手持ち無沙汰なのか銃をくるくると回している。
「ダメ、僕が今負けてるから今日は勝たなきゃ」
そう言ってガブリエルさんが撃った。
ーーその瞬間
サイレンのようなけたましい高音が部屋に響く。
天井についていた赤ランプが部屋を照らし、危機感が増す。
「な、何が起きてるの⁇」
「ーアテラス、緊急招集だ。覚悟を決めてね」
私はまだ何が起きてるか分からないが、
ガブリエルさんが走り出したので私も後を追う。
廊下にもサイレンが鳴り響き、赤ランプが私たちを照らす。
鉄の床を高い音を立てて、かなり走ったところにあった部屋に入る。
「あぁ、来ましたね。武器は持ってますか?」
部屋に入ると第1級戦闘士と第2級戦闘士が集まっていた。
その中心にウリさんたちがいた。
「訓練中だったから武器は全て持ってる」
素早くガブリエルさんが答えながら、輪の中に入る。
どうやら、私だけ状況が分かってないようだ。
「アテラスさん、侵略令状が届きました。
ここからいつ襲われるかわかりません。3日後かもしれませんし、1秒後かもしれません」
侵略令状、その言葉の意味は分かってる。
この星が侵略されるというのはあまり実感がないが、普段ニコニコしてるミカさんでさえ、眉間にしわを寄せている。
「第2級戦闘士は私たちの援護をお願いします。死亡者が出た場合はそれのバーコードを切り落としてくださいね」
死亡者は今まで出たことがない、と言ってたので余裕なのかと思っていたがこの状況を見る限り違うようだ。
「それでは各自指定場所にて、待機。
ご飯や武器は補給班が用意します。
それでは散ってください」
「「「はいっ!」」」
野太い声の返事が部屋に響いたと思ったら、すぐに部屋には私たちだけになった。