With Live Planet _この星で生きる_
第4章 戦闘士訓練開始
AM8:00
自室に戻った私は歯磨きなど身支度を整えつつあった。
「さて、この服着なきゃ…」
グレーのワイシャツに真新しい利休色の軍服に袖を通し、同色のズボンを履く。
黒いネクタイを締め、短い手袋を手にはめる。
親指の根元あたりまでしかない手袋には少々違和感を感じる。
次にベルトを締めようとしたが、ズボンにベルトを通すところがなかった。
「……あ、確かここに!」
昨日ウリエルさん達が着ていた服を思い出し、私は腰にベルトを巻く。
なんとか軍服を着て、体を動かしてみるととても動きやすいことに気づいた。
しかし、腰まである長い髪が邪魔なので手首に巻いていた青いヘアゴムでポニーテールをすれば完璧だ。
携帯もどきで時間を確認してまだ余裕があったので、ものは少ないが
部屋を少し片付けた。
それでも時間は余ったので、私は
早めに出ることにした。
携帯もどきでMAPを開く。
転送装置というものは第13区画の
一番奥にあるようで、私は急ぐことなく歩みを進める。
しばらく歩くと、大きな扉の前に
ミカエルさんがいるのを見つけた。
「あ、アマテラスちゃん!一番乗りだね!」
と、眩しい笑顔を私に向ける。
「もう少し待ってね。
…それにしてもさアマテラスって長くない?アテラスちゃんの方がいいな!」
「いいですね!一文字しか減るだけで響きが結構変わりますね」
きっと「リエル」さんや「ラーファ」さんなどの愛称もミカエルさんから
生まれたのだろう。
「あの、訓練とはどういうものをするんですか?」
「訓練?そうだなぁ。適当に撃って、差して、走って、跳んでみたいな?
体力勝負だから新人さんはキツイかも」
「体力には結構自信があるのですが、
アストに比べたらそうでもなさそうだですね。少し心配です」
「困ったことがあったら多分アテラスちゃんの近くにラーファがいるから、
尋ねるといいよ!…っとそろそろOKだ!」
そう言ったミカエルさんは扉を開けてくれて、中へと案内された。
中には3台の大きな装置が置いてあった。