第15章 幸せなエピローグ

〜5年後〜


「ほら、リュウー！急げ〜」

「分かってる〜！靴下どこー？」

「ソファの下に転がってたよっ！」



私達は慌ただしくとある準備をして私たちは外に出る。


今日は待ちに待ってたとても大事な日。


バァバの家の前で私はスゥ達は別れて家に入った。



「待ってたよ、早くそこ座んな。
せっかくの晴れ舞台じゃからな」



そう言って鏡の前の椅子に座った私の髪を結い、綺麗にメイクしてくれた。


そして予め用意しておいた服に私は着替える。



「よく似合ってるぞ、花凛！
もうすぐ時間だ、間に合わないぞ」



背中を押されて、私が外に出ると村の中心の広場にはたくさんの人が集まっていた。


「花凛ちゃん、綺麗よ〜！」

「スゥは幸せ者だなっ」


なんて村民に茶化されながらも私は広場の真ん中の方へ歩みを進める。


「おい、スゥッ！来たぞっ！」


なんて大声が聞こえ、私が広場の真ん中に着くとそこには白いスーツに身を包んだスゥがいた。



「に、似合ってるな。綺麗だ…///」

「そっちも、カッコいいよ…？///」



なんていう会話をしていたらみんなに茶化されてしまった。



今日が何の日かというと、私とスゥの結婚式なのだ。


ウエディングドレスに身を包んだ私は、白いタキシード姿のスゥと向き合った。




あの日以来、私たちはとても平和に過ごしてきた。

ガイア様からは支援金が送られてきて各家庭にテレビはあるし、公園も学校もできた。