With Live Planet _この星で生きる_
第11章 愛は狂気に、憎しみは殺意に
すぐに訓練をスタートして、できるだけ長く楽しめるようにと本能的に弱点から遠いところを痛めつけた。
ハッとした時には私の眼の前に手足と頭部がなく、胴体部分がたまに動く塊となっていた。
ガタッ、ガタタッと動いてる様子が、
人間が死ぬ前になる痙攣している姿と重なる。
このやり方は私が地球でやっていた時と同じ殺し方だ……。
私いつの間にこんなやり方を、と思った時にはもう遅かった。
その時に私は自覚した。
今の私はアマテラスではない。
地球にいた、死んだはずの花凛
だ。
1番恐れていたことが起こってしまった。
2度と戻りたくないあの過去に私はまた囚われてしまった。
「バァバの言った通りだ、これじゃあ…」
私はそう言いながらSidora systemの心臓部分に銃を向けて発砲した。
訓練を終えると私はお風呂に入ってから自室でご飯を食べた。
これまであった書類作業などは一切なくなったので大いに時間が余る。
そんな私は自主練が日課となった。
Sidora systemを使っての訓練を沢山して、過去の自分を振り払おうとしていた。
でも気づいた時には花凛だった。
最近は地球にいた頃の夢を見るようになり、寝れていないし食べ物も喉を通らない。
ワンとトューが部屋にやってきたあの日、私の全ては奪われた。
残ったのは昔の自分だけ。
最近は誰とも喋ってないから自分は喋れなくなったのかも、と思ってしまう。
1級戦闘士からの目は厳しく、ワンとトューからは優しくされる。
そんな日々を送ること約3ヶ月。