With Live Planet _この星で生きる_
第11章 愛は狂気に、憎しみは殺意に
その日の夜、お風呂などを済ませた私はベットの上で体育座りをして俯いていた。
「アテラス、大丈夫?…ウリが怒ってる理由は分からない。聞いてもちゃんと答えてくれないんだ」
結果は絶望的だ、分からないまま謝っても今朝みたいになってしまう。
「私何かしたっけ?昨日は普通だったのに…」
「大丈夫だよ、ぼくがいるから。ほら、寝よう」
そう言って私たちは寝転がる。
考えすぎて寝れないかと思ったけど変に気を使っていた為、すぐに寝てしまった。
また次の日の朝を迎える。
疲れは取れていなく、なんだかだるい。
重たい気分で食堂に行くとみんな揃っていた。
「おはようございます…ウ、ウリさん」
いつものように挨拶したが、ウリさんから返ってくることはなかった。
それになぜかミカさんからも。
聞こえなかっただけかな、と思っていた。
またまた重たい朝食を取りながら、今日の訓練メニューを確認する。
「ワン、トュー、今日の対人訓練よろしく」
そう言うと2人は今日の対人訓練はどういうことをするか、などと聞いてきたので答える。
「……で、ワンとトューは脇腹あたりに隙ができるからそこを…」
克服しよう、そう言おうとしたがそれは遮れてしまった。
「アテラスちゃんさ、なんか偉そうじゃない?まるで自分が完璧みたいにさ?」
私がその言葉に唖然としたが、さらに言葉は続く。
「2人のことバカにしすぎ…人間のくせに「おい、ミカ!言い過ぎだぞ!!」
ラーファさんが立ち上がり、ミカさんの胸ぐらをつかむ。
「ー!!!ワン、トューごめんなさい…そんなつもりじゃかった。ミカさんも気分悪くさせてしまってすみません」
ごちそうさまでした、そう言って私は走って食堂を出た。
頭の中にはミカさんの言った「人間のくせに」が響く。
私と他の人の間にある大きな違い。
消えかけてた線をまた深く、濃く、大きく引かれてしまった。
自室に戻り、イスに座り前を向く。
鏡に映る私の顔、酷いほど真っ青だ。
とにかくもう一度みんなに謝ろう、
許してくれるまで謝らなきゃ。
私はいつもより早く訓練場所に向かった。