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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第19章 LOTUS





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『・・・来ないね』

「メールして5分しか経ってないわ」

そっか、まだ5分か。
長く感じるこの時間。

やっぱりみんなが暇そうな時間帯に送った方が平等だという私の考えをハンコックは却下した。

「あの者達に合わせていたらキリがない。
仕事中や寝ていたとしても関係ない、距離だってトラファルガーが手術中ならメールなど見れない。
それも含めてその者の運命じゃっ!!」

反論の余地は無かった。

『もし、見ても無視されたら?』

不安が渦巻く。
誰も来なかったらそれも運命なのかもしれない。
が、その場合はどうしょう・・・
そう、考えると涙腺が壊れた。

「なっ!何を泣いておる?!
誰も来ぬとかあるはずがなかろう!!!」

言い切ってくれたハンコックには、悪いが私にはそう思えなかった。

今までの優柔不断さの結果、最悪な考えしか思い浮かばない。

ベッドに座っている私の元へ、オロオロと慌てたハンコックはギュッと抱きしめてくれる。

「泣くな。
に泣かれるとわらわは困る」

『うゔゔぅ、ごめんねハンコック・・』

ーガチャッッッ!!!ー

ノックも無く、勢い良く開いた扉。
びっくりし過ぎて涙が引っ込んだ。

肩で息をしながら、一歩一歩近付いてくる。
慌てて来てくれたのだろう、額には汗が浮かんでいた。

そっと、私のそばを離れたハンコック。
私は駆け付けてくれた彼から目が離せなかった。


心配を掛けたと思う。
怒られると思う。

だけど、来てくれて私は嬉しかった。



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