【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?
第5章 進化の予兆
貴「で、取材するんでしょ?のわりには、スタッフさんが見当たらないんだけど」
寿「それがねー、林檎先輩や龍也先輩の方が長引いちゃってねー。これからお昼になるから、取材開始の時刻を1時に伸ばせないかって」
店「はぁ…………。別に良いぞ」
店長のくせに優しい。
デレか、ツンデレなのか。
店「おい姫香、変なこと考えてんじゃねーだろうな」
貴「さぁ?何のことかさっぱり」
肩をすくめてなんのことだかアピールをした。
店長にはバレてるだろうけど、そこを見逃してくれるのも店長なりの優しさ。
やっぱりツンデレじゃないか。
黒「さっさと飯食いに行くぞ!肉だ肉!!」
店「だったら焼肉店があるぞ」
黒「マジか!!」
と言う蘭丸の目はキラキラ輝いている。
取材のことも考えれば、30分ぐらいで食べちゃわなければならないだろうけど、大丈夫だよね………?
黒「行くぞ!!(グイッ」
貴「わっ!ちょ……、蘭丸……!?」
いきなり手を掴まれて走り出した蘭丸。
腹が減って早く食べたいせいなのか、走るスピードが尋常なく速い。
その後ろから慌てて追いかけてくる嶺二に、呆れたように走ってくる藍とカミュ。
………てか、今更なんだけどどうして僕もここにいるのかな?
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黒「ふー、食った食った」
そう言う蘭丸は満足そうで、腹もかなり膨れたようだ。
値段はそこまで高くないのにも関わらずかなり美味しいせいか、箸の進むスピードは速かった。
嶺二も蘭丸ほどではないがかなり食べていた。
こういうのをあまり食べない藍やカミュも、箸は進んでいた。
そういう僕も、久々にかなり食べたが。
太らない体質っていうのは、こういう時ホント便利。
かなりの量を食べた僕たちの出費は、嶺二に任せた。
…………と言いたいところだが、これは本当で流石に可哀想だったので、後から半分ほど嶺二にお金を渡した。
始めは断られたけど、お世話になってるお礼と言った瞬間抱き着いてきたので、強制的に受け取ってもらった。
そして現在は4階の楽器屋、………ではなく僕一人で本屋。
同じ階にはいるからと言い、皆を収めて一人で向かうことができた。