【うたプリ】歌い手Minori、トリップします……?
第3章 見知らぬ世界
………ここは、どこ…………?
辺りを見回しても、どこも真っ暗で何も見えない。
てか、何で僕こんなところにいるんだっけ?←
…………確か、楽器買いに出かけて、親子連れの人たちに会って、それで…………、あっ…。
僕、子供助けようとして事故に合ったんだ。
ってことは、ここは死後の世界かな?
どうみても天国には見えないし、地獄にしては何もなさすぎるし。
……ああでも、もう少し音と触れ合ってたかったなぁ……。
趣味程度とはいえ、かなりのストレス発散になってたし、まず音楽好きだったし……。
『その願い、叶えてあげる――』
貴「えっ……、誰……?」
『我は音楽を司る神、ミューズ。ミューズに愛されし子よ、汝の幸せが溢れる世界へと導こう』
貴「みゅ、ミューズ……!?ちょ、ちょっと待って……!!」
『我はいつも汝と共に在り。困ったことがあれば、いつでも我を呼べ』
貴「は!?ちょ、待ってよ………!!」
…………っ!!
や、ヤバ………。
意識が、消えてく………。
眠、い…………。
・
・
・
・
・
「ちゅちゅ」
貴「っ…………、待って!」
ガバッ
貴「ゆ、夢………?」
キョロキョロ
辺りを見回すと、そこは真っ暗な世界ではなく見知らぬ場所。
ここ、どこだろう……?
流石に事故に合ったのは夢ではないだろうし、考えられるとしたら……。
貴「病院………?」
ガラガラ
「お、起きたか」
「やっと目が覚めたのね」
貴「えっ………?」
この声………。
僕の大好きな人達がいる世界の人の声だ……。
扉の方を見てみると、そこに立っていたのは………。
貴「日向龍也……?それに、月宮林檎……?」
日「おっ、俺たちのこと知ってるのか」
月「流石私達♪」
ど、どうなってるの………?
なんでここに日向龍也と月宮林檎がいるの……?
僕、幻覚でも見てるのか……?
…………はっ、そうか。
貴「これも夢か……」
なら、もう一回寝れば夢も覚めるだろう。
いや~、事故のショックがここまで大きいとは。
参った参ったw
日「残念ながら夢じゃないぞ」
月「貴女、私たちの前でトラックに撥ねられたのよ?覚えてない?」
貴「えっ……?」